2019年現在はバブル期に比べると平均給与は下がっているでしょうが、住宅ローンの金利が下がってお金を借りた時の利息が減っているおかげで新築一戸建を手に入れるハードルはだいぶ下がっているのではないかと考えます。
2019年現在の住宅ローン金利と昔の住宅ローン金利で35年間払いの住宅ローンを組んだ場合での利息を比較していきましょう。
昔と比べる住宅ローンの利息
30年前のバブル期の利息から10年毎の利息の変化、2019年現在の利息をかなりざっくりですが、比較していきましょう。
それぞれの時代の住宅ローンを比較するための条件として4000万円を35年間固定金利で借りたとしましょう。
昔の住宅ローン
各年代の利息と月額の支払いを見ていきましょう。
1990年の金利
1990年の住宅ローン金利は約5.5%でしたので、35年ローンで4000万円を借りたとすると、返済総額は9,022万円で月額返済は21.5万円となり、利息は5022万円となりました。
この頃に住宅ローンを組んだとすると、借りたお金の2倍以上を返済する必要があったようで、今のワタクシには返済できない可能性が高いローンでしたね。
2000年の金利
2000年になると住宅ローン金利は大分下がって約2.5%となりました。
この頃に35年ローンで4000万円を借りたとすると、返済総額は6,006万円で月額返済は14.3万円となり、利息は2006万円となります。
2000年に入ったあたりの金利でしたら、少し予算を抑える必要がありますが我が家でもなんとか新築一戸建の購入を検討できそうです。
2010年の金利
2010年の住宅ローン金利は2000年よりも少し上がって2.9%となりました。
住宅ローンで4000万円を借りたとすると、返済総額は6373万円で月額返済は15.2万円となり、利息は2373万円となります。
2019年現在の住宅ローン
2019年現在の住宅ローン金利は史上2番目に低い金利で1.18%となっております。
現在の金利で4000万円を借りたとすると、返済総額4885万円で月額返済は11.7万円となり、利息は885万円となります。
ちなみにですが、1990年の月額21.5万円返済で35年の住宅ローンを組むと、7394万円の住宅ローンを組むことができます。
住宅ローンは現在の方が組みやすい
ここ30年で住宅ローンの金利は上がったり下がったりしておりますが、2019年7月現在はこれ以上はあまり下げ幅がないくらいに下がっております。
2019年現在は平均給料が1990年代に比べて下がってはいるでしょうが、1990年に比べると現在はだいぶ住宅ローン金利が下がっているので、新築一戸建を手に入れるためのハードルは下がっていると言えるでしょう。
土地の価格は下がるかも
今後、日本全体の人口減少により都心以外の土地の値段は下がる可能性は高いですが、土地の値下がりは悪いことばかりではありません。
建てた家を売るつもりがなければ土地の値段が下がり、家を所有しているだけで支払わなくてはない税金である固定資産税なども下がります。
10年後の未来から後を振り返れば新築一戸建を購入する絶妙なタイミングが見えるかもしれませんが、今から何年の何月何日が新築一戸建を購入する絶妙なタイミングかはわからないですね。
利息は今後増えるかも
利子に関しては現在は銀行のボスである日銀が意図的に低く抑えていますが、現状の「国債を日銀が買い取る」という方法で利子を低く抑えていて、そのうち買い取る事のできる国債がなくなってしまいますので限界がきます。
この時に何が起きるかを正確に予想することは難しいですが、金利が上がる可能性もあり、金利は少し上がっただけでも大きな差となりますので、土地が仮に値下がりしたとしても金利上昇で土地の値下がり分を上回る可能性が高いです。
いつか新築一戸建の購入を考えているのであれば、金利が安い2019年現在はなかなか良いタイミングではないかと考えます。
土地探しから開始して新築一戸建を住宅メーカーで建てるのであれば、1年近くかかるケースが多いと考えますので金利は予想より少しずれる可能性が高いです。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!