新築一戸建を建て始めてから完成するまでは概ねどのハウスメーカーでも3〜5ヶ月程度かかると考えますが、建築中の家が被災した場合はどうなるでしょうか?
確率は低いですが建築中に被災する事も考えられ、実際に新築一戸建の建築中に被災した場合はどうなるのかを知っておくと安心ですね。
この記事を書いております2019年は全国各地で台風による風の災害と台風がもたらす大雨によって川が氾濫する災害がありました。
「観測史上最大級」という言葉をよく聞くようになった昨今では、今まで被災しなかったから今後も被災しないとは言い切れないような状況となっております。
2019年10月現在、我が家も新築一戸建を建築中の中、台風がやってきましたが幸い、被害はありませんでした。
新築一戸建の建築中に被災した場合、被災内容次第でハウスメーカーや工務店によって対応が異なってくると考えますので、被災する確率が低くてもしっかり確認しましょう。
建築中の被災の対応
ハウスメーカーや工務店は「建設工事保険」などに加入して、万が一被災しても際建築費用を出してもらえるようにしております。
建設工事保険とは
建設工事保険は以下の通り結構幅広い災害に対して補償してくれますが、万能とは言えません。
- 火災・風災・水災
- 落雷・爆発
- 盗難
- 第三者による悪意の損害
- 設計・施工・材質または制作の欠陥に起因する事故損害
- 航空機の落下・車両の衝突
また、ハウスメーカーや工務店が加入する保険も全ての災害をカバーしてくれるわけではなく、地震や洪水などの水害にあった場合は保険でカバーしてくれませんので施主も費用負担しなくてはいけないケースもあるようです。
建設工事保険は義務ではない
建設工事保険は加入義務があるわけではないので保険に加入していないケースもあるようです。
保険が下りない場合、どうするかは相談ということになるでしょうが、資金力のある大手ハウスメーカー費用を負担できるかもしれませんが、規模の小さい工務店などは費用を負担したくても負担できない事も考えられますね。
基本的に建築中の家は施主の所有物ではなく、ハウスメーカーや工務店の所有物であって、民法で施工会社は建物を完成させる義務を負っており、完成品を引き渡さないと代金を請求できないという決まりになっております。
一方的に施主側が追加料金を全額請求されるケースは少ないと言えるでしょうが、施主側が負担しなくてはいけなくなるケースもあります。
金銭の被害はなくても家の納期が遅れる
新築一戸建が建築中に被災した場合、ハウスメーカーが費用を補償してくれる内容でも、新築一戸建の納期は少なくとも遅れることになるでしょう。
賃貸に住んでいる場合は納期の遅れによる家賃分が損したり、つなぎ融資を受けている場合はつなぎ融資の利子を多く払う事になる可能性もあります。
土地選びから新築一戸建の建築を始める場合、なるべく被災しにくい土地を選ぶ事も大事です。
施主側が建築中の自然災害に対する保険もなくはないですが、保険に加入しても全額補償されないことと、金額が高額なケースが殆どですので、利用しやすい保険とは言えないでしょう。
建築中の被災も不安ですが、新築一戸建が完成して引き渡しが済んだ後も保険の契約だけして、内容を把握していない人もいるので、しっかり保険の内容を確認しましょう。
現在の保険で足りない部分などがあれば追加で保険をかける事も大事ですね。
自宅まで来てくれて「fa-share-square-o保険の相談」にのってくれるサービスなどもありますので使ってみると良いでしょう。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!