最近では桧家住宅のウリとなる設備「Z空調」で「斎藤工」さんを使ったCMを結構頻繁に流しているので少し知名度が上がってきたように感じますが、我が家が新築一戸建の購入を検討していた時は聞いたことのない会社でした。
- 桧家住宅はどのような会社?特徴と会社概要
- 桧家住宅の設備はどのようなモノ?
- 桧家住宅でできるコトできないコト
我が家は2019年11月末に桧家住宅の自由設計である「スマート・ワン カスタム」で新築一戸建を建てましたので家を購入する前に色々調べました。
桧家住宅はヒノキヤグループという上場企業の子会社で、ヒノキヤグループ内は住宅の素材や設備、建築に関わる企業が集まっており、桧家住宅はヒノキヤグループの中で住宅の建築を行なっております。
名の知れたハウスメーカーと比べると桧家住宅は比較的新しい会社で、我が家が新築一戸建の購入を検討していた時には知らない会社でしたが、最近では伸びている会社のように見えました。
※この記事内の内容は「fa-share-square-o桧家住宅の公式サイト」より引用させていただいております。
桧家住宅でできるコト
桧家住宅でできるコトは他のハウスメーカーでもできるコトと考えますが、基本的に家を建てるコトに関するサービスは一通り行なってくれますので、知識なしで行っても家は建つでしょう。
- 土地探しを手伝ってくれる
- 住宅ローンの紹介とつなぎ融資をしてくれる
- 規格住宅のスマート・ワン
- 自由設計のスマート・ワン カスタム
- 外構業者の紹介
ハウスメーカーに新築一戸建の建築を依頼するメリットの一つとして、家を建てるには書類を沢山書かなくてはいけないのですが、代理でできる書類などの手続きを殆どやってくれますので、客側は結構楽です。
土地探しを手伝ってくれる
どこのハウスメーカーも土地探しをお願いすれば手伝ってくれると考えますが、桧家住宅も土地探しの手伝いをしてくれます。
タイミングが良ければ桧家住宅で購入した分譲地などもありますので、桧家住宅に土地探しをお願いしても良い土地が見つかるかもしれません。
土地探しは新築一戸建の住みやすさに影響する大事な要素ですので、家の建築を急いでなければ土地の要望だけ出して、待っているのも一手でしょう。
土地探しをお願いすると桧家住宅の担当営業が希望エリアの不動産屋とやりとりをしてくれて、土地の情報を貰ってきてくれますので、打合せの時に一緒に土地を見に行きます。
住宅ローンの紹介とつなぎ融資をしてくれる
桧家住宅では、住宅ローンのお金を貸してくれる銀行を紹介してくれたり、住宅ローンを組むための書類の準備を手伝ってくれたりもします。
我が家は「優良住宅ローン」という会社を桧家住宅に紹介していただき、優良住宅ローンの金利も他と比較して高いわけではなさそうでしたので、お願いするコトにしました。
住宅ローンの担当とのやりとりをしてくれる
優良住宅ローンとのやりとりは基本的に桧家住宅の担当営業が行ってくれて、優良住宅ローンとの打合せは住宅ローンのお金が振込まれる寸前に一回会ってコチラの書類を確認して、重要事項の説明を受けただけとなりました。
住宅ローンの書類の準備
桧家住宅側で準備する書類は桧家住宅の担当営業が用意してくれて、施主が記入しないといけない書類は基本的に桧家住宅の営業が全部説明しながら言われた通りに書くだけでしたのですごく楽でした。
つなぎ融資の手配
土地探しから始めて注文住宅を建てると、住宅ローンは家が完成して家の引渡しが完了する直前に振り込まれるのですが、家が完成する前に大きなお金を支払わないといけないタイミングがやってきます。
大きなお金を支払う際、現金で持っていれば問題ありませんが、大きなお金を現金で持っているなら住宅ローンを組む必要もあまりありませんので持っているケースは少ないと考えます。
我が家のケースですと、土地を購入する際に1,100万円必要になり、着工前に着手金として1,000万円、建物の工事中に中間金として1,000万円が家の引渡し前に必要となりました。
お金が必要になったタイミングで分割して入金してくれる住宅ローンもあったりしますが、我が家は引渡し直前に入金されるタイプの住宅ローンを組んだので、一時的にお金を借りる必要ありました。
我が家が注文住宅の建築を依頼した桧家住宅はグループ会社につなぎ融資を行う会社あるのでスムーズに済んでラッキーでした。
住宅ローンを扱う金融機関は多いけどつなぎ融資に対応している金融機関が少なめですので住宅ローンとセットで家が完成する前のお金の計画も考えた方が良いです。
新築一戸建の建築
桧家住宅で家を建築する方法は、規格住宅の「スマート・ワン」と自由設計の「スマート・ワン カスタム」と、ネーミングが似ていて紛らわしいですが2種類あります。
規格住宅のスマート・ワン
スマート・ワンとは桧家住宅の「規格住宅」で、簡単にいうと皆様が希望した土地に、あらかじめ桧家住宅側で考えてある沢山の間取りの中から一つの間取り選んで家を建てる方法です。
自由設計のスマート・ワン カスタム
スマート・ワン カスタムは桧家住宅の「自由設計」で、皆様が希望した土地に、オリジナルの間取りの家を建てるプランとなります。
スマート・ワン カスタムは自由設計ではありますが、桧家住宅のルール内での自由な間取り作りとなりますので、完全に自由な間取りとまではいきません。
外構業者の紹介
新築一戸建を建てると外構も検討すると考えますが、桧家住宅では外構工事は行なっておりませんので、外構をお願いすると「桧家リフォーミング」というヒノキヤグループ内の外構業者を紹介してくれます。
桧家住宅の特徴
桧家住宅のハウスメーカーの中での立ち位置はローコストではないと考えますが、高級メーカーでもないコスパの良いハウスメーカーであると考えます。
ヒノキヤグループ内に「ぱぱまるハウス」というローコーストメーカーがありますので、ローコストの役割はパパまるハウスに任せているといえます。
桧家住宅の設備
2019年11月末完成の桧家住宅の新築一戸建の標準仕様で採用されていた設備や工法、断熱材、内装プランは以下の通りとなります。
Z空調という全館空調
桧家住宅といえば、低価格で家中を高性能エアコンで温める全館空調「Z空調」が一番のウリであると考えており、我が家もZ空調を気に入った点が桧家住宅を選んだ一つの要素となりました。
Z空調の特徴としては、家全体を温めるのでリビング階段や吹き抜けといった「比較的寒い」と言われるような間取りを採用するケースに強みを発揮すると考えます。
長野県の寒冷地でリビング階段を採用した間取りの新築一戸建を建てましたが、真冬でも比較的暖かく過ごせております。
Wバリア工法という断熱方法
3階建の家を建てると木造ではなくなるそうですが、桧家住宅は基本的に木造の家を建てております。
桧家住宅の断熱はWバリア工法という方法で、長野県の寒冷地で新築一戸建を建てたヒトの感想としては、「鉄筋コンクリート製の賃貸アパートと比較すると段違いに暖かい」という印象です。
桧家住宅のアクアフォーム
桧家住宅の断熱材は同じグループ会社内の日本アクアという会社が作っている泡の断熱材「アクアフォーム」を採用しております。
また、アクアフォームは木造住宅にとってあまりよろしくない湿気を防ぎ、結露を抑制するので建物耐久性、衛生面に関しても対策ができると言えるでしょう。
寒冷地だと関東や温かい地域と比較して、アクアフォームを厚めに噴射して寒冷地でも耐えられる断熱性を確保します。
アルミ遮熱材
冬場はアルミ遮熱材の活躍はあまりありませんが、桧家住宅ではアクアフォームとあわせて外壁の内側にアルミ遮熱材を貼って、夏場は外からの熱を防いでアクアフォームで冷気が外に逃げるのを防ぐ形をとっております。
アルミで太陽光線の中に含まれる赤外線を反射することにより、室内へ侵入する熱量を大幅に低減させます。
桧家住宅は全棟耐震等級3
桧家住宅は長期優良住宅認定に基づく壁量計算で全棟「耐震等級3」を満たしておりますので、スマート・ワンであるならば、図面の赤い壁をいじるコトができません。
スマート・ワン カスタムであるならば柱や壁が絶対必要な位置が発生したりもしますので自由設計でも桧家住宅のルールに沿って間取りを作るコトになります。
ワタクシが何社かまわった感じだとどこのハウスメーカーも耐震等級3を満たしていると謳っているので、桧家住宅が特別耐震性に優れているわけではありませんが、耐震性能は最高ランクであるといえます。
桧家住宅の内装
桧家住宅の内装はあらかじめ7つのテーマで大体の内装が決まっている「セレクテリア セブン」の中から一つを選ぶ形となっております。
セレクテリア セブンの中から一つのテーマを選ぶと多少の選択肢を選んで内装を完成させるコトになりますが、桧家住宅の内装の自由度は低いといえるでしょう。
ラグジュアリーモダン
桧家住宅で実際に建てた家の中の内装写真がネット上で少なかったので、我が家が選んだラグジュアリーモダンの内装の写真を掲載しております。
我が家としては実際のラグジュアリーモダンのデザインに不満はありませんが、桧家住宅のカタログ写真とはちょっと違った雰囲気になるのではないかと考えます。
桧家住宅の標準仕様トイレと洗面台はリクシル
桧家住宅の標準仕様のトイレはリクシル製の「アクアセラ」という商品となりますが、賃貸アパートのトイレと比較すると、掃除の面でも性能もだいぶ高性能です。
標準仕様はタンクありのトイレとなりますが、オプションだとタンクレスのトイレを取り付けるコトができますので、トイレスペースを広く使いたければタンクレスもアリですね。
桧家住宅のキッチンはクリナップかオリジナルキッチン
桧家住宅の標準仕様で選ぶコトができるキッチンはクリナップの「ステディア」と桧家住宅のオリジナルキッチン「ビヴァリオ」の2種類があります。
見た目は「ビヴァリオ」の方が良いと感じましたので、我が家は見た目を重視してビヴァリオを選びましたが、少し使いにくい部分もあるので、ステディアも試してみたいところです。
シンクのサイズはビヴァリオの方が若干大きい点も我がビヴァリオを選んだ要因となりました。
桧家住宅はヒノキヤグループの一員
2018年4月よりヒノキヤグループとなりました。
商号 | 株式会社ヒノキヤグループ(証券コード:1413) |
英文社名 | Hinokiya Group Co., Ltd. |
本社 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館7階 |
設立年月日 | 1988年(昭和63年)10月13日 |
資本金 | 3億8,990万円 |
従業員数 | 連結 2,636名 (2017年12月31日現在) |
ヒノキヤグループの子会社は16社
ヒノキヤグループは住宅関連の業種を中心に幅広く業務を展開しており、ヒノキヤグループ内には16社あり、全部合わせると結構大規模な会社となっております。
注文住宅事業
- 株式会社 桧家住宅
- 株式会社 桧家住宅東海
- 株式会社 パパまるハウス
- 株式会社 ヒノキヤレスコ
FC事業及び資材販売
- 株式会社 日本ハウジングソリューション
不動産事業
- フュージョン資産マネジメント 株式会社
- まいすまい 株式会社
不動産事業(関連会社)
- 株式会社 不動産流通システム
断熱材事業
- 株式会社 日本アクア
リフォーム事業
- 株式会社 桧家リフォーミング
介護・保育事業
- ライフサポート 株式会社
- 株式会社 PURE SOLUTIONS
海外
- Hinokiya Vietnam Co., Ltd.
- Hinokiya TWGroup Co., Ltd.
- Aquafoam Asia Associates, Inc.
- HINOKIYA RESCO CONSTRUCTION VIET NAM CO., LTD.
桧家住宅の自由設計で建てた家
長野県S市の田舎で、土地もなく、新築の知識一切ない状態から始めた「ゼロから始まる田舎の新築一戸建」プロジェクトですが、家の建築を桧家住宅に依頼して無事完成しました。
我が家は桧家住宅で家を建てました
桧家住宅の標準仕様設備で、我が家が便利と評価する設備は他のハウスメーカーでも採用されているコトもありますので、桧家住宅を絶対的におすすめするわけではありませんが、参考になりましたら幸いです。
新築一戸建を建てたワタクシの視点からしますと、ローコーストのハウスメーカーでもワガママを言えば高くなりますし、高級ハウスメーカーは標準仕様がローコストのハウスメーカーと比較して豪華です。
多分、坪単価68万円は高級ハウスメーカーの最低ランクの坪単価に迫る勢いの坪単価であると言えるでしょう。
新築一戸建を建てる際は何にこだわるかにもよりますが、ワガママの限りを尽くすとローコストのハウスメーカーも高級ハウスメーカーも応えるコトはできますし、大体似たような料金になるのではないかと考えます。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!