自由設計で新築一軒家を建てるならキッチンも自由に作ることができますので、使いやすいキッチンについて考えていきたいと思います。
我が家は賃貸アパートのキッチンが使いづらいせいで外食の回数が増えている部分もあると考えておりますので、キッチンの使いやすさは大事だと考えます。
キッチンの役割を考えてみる
新築一軒家を注文住宅で建てるならキッチンはどれくらいの広さが適正でしょうか?
特に我が家では現在住んでいる賃貸アパートのキッチンが狭くて不満がありますので、折角新築一軒家を自由に作る事ができるのなら、不満が出ないキッチンを考えていきたいですね。
使い勝手の悪い、我が家が現在住んでいる賃貸アパートのキッチンを測ってみたら間口250cm×幅200cm程度でした。
キッチン設備を壁の両側に配置すると結構幅を取る上に人が室内で動くためにもスペースが必要ですね。
我が家では片側に流しとコンロがあり向かい側に冷蔵庫と食器棚・作業台がおいてあります。
考えられるキッチンでの行動
皆様はキッチンでどのような行動をとりますか?
ワタクシの想像できる範囲でキッチンでとるであろう行動をリストアップしてみました。()内は必要な設備や道具となります。
料理
- コンロで食材を温める・焼く・煮る(コンロ)
- 電子レンジで食材を温める(電子レンジ)
- オーブントースターで食材を温める・焼く(オーブントースター)
- 食材を洗う(流し台)
- 食材を切る(作業台)
- 完成した料理を盛り付ける(作業台)
- 食材を保管する(冷蔵庫・パントリー・収納スペース・吊り戸棚)
- 米を炊く(炊飯器)
食器
- 洗い物をする(流し台)
- 洗い物を乾かす(洗いカゴ)
- 食器を保管する(食器棚・吊り戸棚)
- 料理道具を保管する(食器棚)
- 食洗機で洗う(食洗機)
その他
- ゴミを捨てる(ゴミ箱)
- 手を洗う(流し台)
- 掃除する(キッチン全体)
- 掃除道具を保管する(流し台・他の収納スペース)
使い方を考えてからキッチンの広さを決める
キッチンの使い方を考えたら次は必要な設備の大きさを考えていきますが、リストアップしたキッチンでの行動をとるためにはどのような設備が必要でしょうか?
各設備をどのように使用するかは人によって異なると考えますが、必要なキッチンのサイズを考えていきます。
システムキッチン
システムキッチンにはコンロ・流し台・洗いカゴスペースがついていて、物によっては食洗機もついていますね。
一般的なシステムキッチンは大体奥行き65cm程度×間口165cm〜270cm程度が多いようですのでここでは大きめに考えて必要なシステムキッチンの間口は270cmで考えます。
システムキッチンを設置するために必要なスペースは270cm×65cmで1.755㎡となります。
吊り戸棚
システムキッチンの上に配置されている事が多いですが、平面図で考えるとシステムキッチンのスペース内に収まるため、ここでは設置するために必要なスペースは0㎡とします。
収納などは吊り戸棚だけで足りるかもしれませんね。
作業台
電子レンジ・オーブントースターを置いて、作業スペースは作業台にあるとします。
作業台を設置するために必要なスペースは50cm×91cm位として、計算すると0.455㎡となります。
収納
冷蔵庫に入れない食材は収納スペースにしまいますね。
シンクの下や吊り戸棚だけでも足りる方もいるかもしれませんが、収納スペースを作るものとして考えます。
作業台と同じようなスペースの収納とするならば、収納スペースに必要なサイズは50cm×91cmで0.455㎡となります。
冷蔵庫
冷蔵庫も色々サイズがありますが我が家はファミリー向けの家を考えているので、我が家にあるファミリー仕様の400ℓ位の冷蔵庫はは70cm×70cmでした。
冷蔵庫のサイズは0.49㎡となります。
食器棚
食器棚も置かずに吊り戸棚に食器を収納する事もあると考えます。
食器棚は作業台の下のスペースを利用する場合もありますが、食器棚を設置する必要がある場合、大体の大きさは間口180cm×奥行き50cm位ですね。
食器棚を置く場合、0.9㎡となります。
ゴミ箱
燃えるゴミ用・燃えないゴミ用などゴミに関しては地域によって仕分ける数がちがいますね。
長野県S市はかなり分別が大変です。
キッチンで比較的多く出るゴミだけでも5種類位あり、45ℓ位のゴミ箱がキッチンでは使いやすいでしょう。
丸型の45ℓのゴミ箱で考えると50cm×50cm位必要となり、ゴミ箱1個あたり0.25㎡必要となりました。
我が家は5個必要ですので、ゴミの保管スペースがとして1.25㎡必要ということになります。
歩くスペースも考える
欲しい設備を四角に詰め込むだけではダメで、設備の周り歩いたり、作業したりするスペースも必要となります。
壁の両脇からシステムキッチンの奥行き、システムキッチンの向かい側に設置する設備の奥行き、そして歩くスペースが必要になりますね。
歩くスペースは幅105cmが一般的なようで、システムキッチンをこの記事では270cmとしているので歩くスペースの長さも270cmとしましょう。
歩くスペースは105cm×270cmで、2.835㎡となりました。
必要なキッチンスペースを考える
各種設備を置くために必要なスペースの面積は出ましたね。
これらのスペースを合計すると最低限必要なキッチンスペースを割り出す事ができます。ここで挙げた設備を全部入れて計算していきましょう。
1.755㎡(システムキッチン)+0㎡(吊り戸棚)+0.455㎡(作業台)+0.455㎡(収納)+0.49㎡(冷蔵庫)+0.9㎡(食器棚)+1.25㎡(ゴミ箱5個)+2.835㎡(歩くスペース)=8.14㎡
記事の中で挙げた要素を全部納めた場合8.14㎡必要となり、1帖は1.82㎡となりますので、計算するとキッチンに必要なスペースは約4.5帖必要となります。
我が家のキッチン
我が家ではどのようなキッチンにしたのかを書いていきます。
キッチン設備
我が家は記事で挙げたキッチンスペースよりも小さいキッチンとなりました、賃貸アパートで使っていたキッチンよりも大分広くなりました。
システムキッチン
我が家は桧家住宅という住宅メーカーで家を建てる予定となっており、メーカー標準のビヴァリオというペニンシュラキッチンを選びました。
奥行き90cm×間口250cm位で2.25㎡となります。
吊り戸棚
ペニンシュラキッチンですので、吊り戸棚はありません。
作業台
吊り戸棚がない分、作業台の下が収納スペースとなります。50cm×91cmの作業台を二つ置きました。ですので、0.455㎡×2で0.91㎡となります。
収納
ペニンシュラキッチンやアイランドキッチンは収納スペースがシステムキッチンよりも取りづらいので、パントリーをつけました。
50cm×91cmとなります。従って0.455㎡となります。
冷蔵庫
冷蔵庫は今使用しているものを持っていこうと考えておりますので、70cm×70cmで0.49㎡となります。
食器棚
夫婦二人だけですので食器棚は不要となります。
ゴミ箱
玄関には勝手口をつけ、ゴミは外に置く事にしました為キッチン内にはゴミを保管するスペース不要となりました。
歩くスペース
システムキッチン側でない壁が長くなっており、設備が両側で均等ではないので、厳密に言うと少し違いますが、システムキッチンの長さ250cm×105cmとった事になります。
計算すると2.625㎡となります。
完成予定のキッチン
我が家で選んだ設備と広さを考えると、合計6.73㎡となりました。
新築で一軒家を建てる際、自由すぎて間取りを考えている間に細かく想像する事は大変だとは思いますが、具体的に使い方をイメージすることによって失敗の確率は減ると考えます。
各設備の使い方を具体的に考えながら間取りを作るのも一つの方法です。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!