折角駐車場付きの一戸建を建てるのであれば、車の出入りはなるべく楽で、使いやすい駐車場が良いですがどのような駐車場が良いのでしょうか。
特に交通インフラが発達していない田舎では車の使用頻度が多いので毎回車の出入りに苦労するようでは外出する気分も萎えてしまいます。
余程の大型車両でないかぎり多くの車は2m×5m以下ですので駐車スペースとして3.2m×5.6m位あれば収まるといえますが、それだけでは使いやすい駐車場とはいえません。
- 使いやすい一戸建の駐車場で抑えるべきコト
- 出かける時と駐車する時の車の動きを考えた駐車場
- 家から駐車場への荷物の出し入れを意識しよう
新築一戸建を建てる際なぜワタクシがこのようなコトを考えたのかと申しますと、恥ずかしながら田舎へ移住してから運転を始めたため、あまり運転が上手くない為です。
一戸建の駐車場は車の動きと車を使う時の4つのコトを意識すると使いやすい駐車場となるのではないかと考えます。
- 駐車場から大通りへのルート
- 駐車場スペースの広さ
- 車を出し入れする際の旋回
- 玄関や勝手口から駐車場への距離
家から大通りへの出やすさまで含めると、本当に使いやすい一軒家の駐車場づくりは土地選びの段階から始まっていると言えるでしょう。
長野県へ移住して感じましたが、田舎は大通りは広くて走りやすいのですが、大通りから外れると狭い道が多く、車がすれ違うコトができるほど道幅がないにもかかわらず一方通行でもない道も結構多いです。
こういった道に限って地元の方の抜け道になっていて微妙に交通量が多いケースもあったりしますので、狭い道には注意した方が良いです。
ヒトと車の動きを考えた一戸建の駐車場
使いやすい駐車場の条件として挙げた4つのポイントは、ヒトが車に乗りこむ時の動きとヒトが車に乗り込んで移動する時の動きを意識しております。
ワタクシは家を建てる前に住んでいた賃貸アパートの駐車場が結構使いづらい条件が揃っておりましたので家を建てる際は駐車場について考えるようになりました。
あまりにも駐車場へのアプローチがしにくいと、家を建てる際や引越しの際に工事車両や引越しのトラックが家の前まで来ることができず、人の力で荷物を運ぶ距離が長くなったりするので追加料金を負担しないといけないコトもあったりします。
駐車場から大通りへの出やすさ
親から受け継いだ土地、既に土地を決めた方は仕方ないですが、これから土地を探す方は土地選びの際に駐車場から大通りへの出やすさを意識した方が良いと言えます。
駐車場の前の道がいくら広くても、通りづらい道を経由しないと大通りへ出られない駐車場は使いやすい駐車場とは言えませんね。
狭い道を通らないといけない駐車場
交通量が少なければ妥協しても良いですが、車で出かける時に車2台分の道路幅がないような道を通らないといけない駐車場は結構ストレスになったりします。
狭い道が抜け道になっていたりして交通量が多いと、運転があまり上手くないワタクシからしますと出かけるのも嫌になりますね。
狭い鋭角を曲がらなければいけない駐車場
駐車場から大通りへ出る際、道幅が狭くて鋭角を曲がらないといけないような駐車場は、鈍角の方向へ出るのが楽ですが、鋭角方向に出るコトが大変になります。
人の家に遊びに行ってたまに利用するような場所の鋭角の道はあまり気になりませんが、毎日出かけるたびに切り返しが必要になってくるような狭い鋭角の道を曲がらないといけない駐車場は結構ストレスと言えるでしょう。
駐車場スペースの広さ
大きい車を所有されている方は広い駐車スペースが必要ですし、軽自動車のような小さいを所有されている方は大きい車よりも狭いスペースで足りるでしょう。
車を駐車する為の最低限必要なスペースは「車の幅と長さ+車のドアを開閉するための余白」となります。
間取りでも言えるコトですが、駐車場などの外構でも人が行動するためにはスペースが必要になってきますね。
現在所有している車に合わせないコト
車は家よりも買い換えるペースが早いですし、現在小さい車を所有されていても家族のメンバーが増えたら大きい車が欲しくなるかもしれません。
小さい車にあわせて駐車スペースを作ってしまうと、後から駐車スペースを広げるコトは難しいので、大きめの車でも停めるコトができるサイズの駐車場が望ましいと言えます。
ドアやトランクを開閉するスペース
止めてある車から乗り降りする時や荷物を出し入れする時、人が行動するために駐車場では車の周りに余白が必要になってきますね。
人が車のドアを開けて乗り降りするために必要なスペースはどれくらいかというと、測ってみた結果60cm程度あれば人が乗り降りするために十分と言えるでしょう。
トランクへ荷物を出し入れする際も車のドアと同様に60cm以上はトランク周りでスペースを確保した方が使いやすく、大きい荷物を出し入れする際はもう少し広い方がゆとりがあると言えます。
駐車場への入り方
車を駐車場へ入れる為にも車が動く為のスペースが必要になってきます。
道に対して直角な駐車場
家の前の道が広ければあまり気にする必要はありませんが、家の前の道が狭い場合は敷地内で車が動くスペースを少し確保する必要があるでしょう。
道路に対して直角な駐車場は駐車場から道へ出る際に左右のどちらかに曲がる必要がありますが、車が曲がる際は完全直角に曲がるわけではないので曲がる為の余白が必要になります。
道に沿った駐車場
道に沿った駐車場の場合、家の壁に寄せる並列駐車をするということになりますので、車の前後に車が道へ出る為に必要なスペースを確保する必要があるといえるでしょう。
家の前の道次第となりますが、駐車スペースの一番奥からハンドルを切らないといけないような駐車場は人が車の周りで行動するために必要なスペース以上の余白が必要になる可能性が高いですね。
車の動きと人の動きを加味した駐車場
車の大きさが極端な大型車両でなければ2m×5m以内、車の周りで人が行動するスペースを車の左右と後にそれぞれ60cm確保すると使いやすい駐車場というコトになるでしょう。
車の前後のスペースが多ければ多い程駐車しやすいですが、最低限1m位は欲しいところですね。
駐車場へ車を出し入れする際の旋回
車で出かけたら帰ってこないといけませんので転回する場所が必要になってきます。
車2台がすれ違うコトができるような広い道路が家の前にあればあまり転回については心配する必要はありませんが、家の前の道路が狭い場合は車の動きを考える必要がでてきますね。
また、旗竿地で出入りのしやすい駐車場を作るには少しハードルが上がります。
旗竿地の駐車場
道路に面している土地は車を転回する際に家の前の道路を利用する事ができますが、旗竿地の場合自分の敷地内で転回するか、旗竿地の入り口からバックで侵入する必要があります。
土地が広ければ旗竿地でも問題ありませんが、あまり広くない場合は車を転回するスペースを確保する為に建物の面積を狭くするなどしないといけません。
一戸建の玄関や勝手口から駐車場への距離
普段の生活で考えると車を利用するケースは「荷物がある可能性が高い」と言えませんでしょうか?
車を利用するシチュエーションは買い物にいったり、遊びに行くにしてもレジャー用の道具、旅行の荷物などがあったりすることが多いでしょう。
マンションは部屋から駐車場への距離が一軒家ほど近くできないと考えられますので、玄関に駐車場を近づけられるコトはマンションでは難しい一軒家ならではメリットの一つですね。
車への導線などは細かいことかもしれませんが、新築一戸建の間取りを考える際は駐車場への導線を意識するとより住みやすい家になると考えます。
4つのポイントを意識した一戸建の駐車場
運転が下手なワタクシは土地選びの段階から車のコトだけで土地を選んだわけではありませんが、運良く好条件の土地をみつけて駐車場の利便性が高い外構プランを作って貰いました。
建坪20坪の一軒家に対して80坪と、土地が余る上に西南北と3面に幅6mの道路ががある土地を選んだので、正直適当に作っても使いやすい駐車場にはなっていたと考えますが、4つのポイントを意識して外構プランも考えて貰いました。
大通りへ出る為に交通量は少なめですが車がすれ違い辛い道が20m程ありましたが、駐車場の出入り以外の希望条件も満たしていたの、車で大通りへ出る為に狭い道を通らなければいけない点は忘れるコトにしました。
行き止まりの分譲地なので家の周りの道路は交通量も分譲地の関係者以外は通らないと思われますので、少ないと考えられます。
駐車場の利便性は一軒家の住みやすさの要素
2019年末に無事家が完成し、現在は車の出入りや荷物の出し入れで不満を感じるコトなく快適に暮らせております。
新築一戸建を建てる際は家のコトに意識が行って外構のコトは後回しになりがちですが、駐車場以外にも外構のコトを家づくりの序盤から意識した方が良い理由があります。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!