マンションは管理費の中から修繕費の積み立てが行われますので、あまり考えなくても良いかもしれませんが、一戸建の修繕費は自分で出さないといけないので、積み立てておく必要があります。
一戸建の修繕費はどれくらいのスパンで行って、どれくらいの金額を見込めば良いのかを考えてみます。
新築一戸建を建ててから何年住むのかは人それぞれですが、かなり長めに住むと考えて60年としましょう。
修繕が必要な箇所
新築一戸建も建てた当初はピカピカの新品ですが、時間が経つにつれて劣化していきますので、修繕が必要になってくる可能性が高い箇所を考えていきましょう。
修繕箇所も、住み方、人数などによって必要になるケースと不要なケースもあるでしょうし、修繕費はあくまでも目安となります。
屋根の修繕
一戸建の屋根の修繕は大体10年〜15年に1回発生すると考え、15年に1回修繕するとするならば60年間で少なくとも4回は修繕が発生しますね。
小規模の屋根の修繕であるならば、1回につき30万円程度となり、大規模になると1回につき150万円程度になってきます。
最初の1回目は小規模の修繕となる可能性が高いですが、2回目は大規模な修繕となる可能性が高いですね。
外壁の修繕
外壁の修繕は10年に1回程度必要になる可能性が高いので、60年間住むならば6回の外壁修繕が必要となります。
外壁の修繕は1回につき100万円程度かかる可能性が高いです。
床の修繕
床の修繕は毎回全面張替えが必要となるわけではありませんが、10年毎にチェックし、必要な箇所を修繕するべきでしょう。
10年毎に30万円も想定すれば良いでしょう。
その他設備の修繕
その他設備の修繕としては少なくとも20年に1回程度、風呂、トイレ、洗面台、キッチンなどのリフォームが必要になるでしょう。
リフォーム費用の目安としては風呂100万円、トイレ30万円、洗面台20万円、キッチン100万円程度となります。
月額に換算すると
多くのサイトでは月額1万円積み立てると良いと書いてありますが、60年間毎月1万円積み立てるのであれば、「月額1万円×12ヶ月×60年=720万円」となります。
ワタクシが勉強しました感じですと、月額1万円の積み立てだと足りない可能性が高いことになりました。
住宅ローン返済が終わる35年目以降は修繕積み立ては楽になるでしょうが、住宅ローン返済中は結構な負担になりますね。
60年後以降住める家ならば
現状の技術のままいくと、ワタクシの見解としましては、お子様などに遺産として残すのであれば、60年目以降も住める状態する為にガッツリと修繕とリフォームする必要があり、約1800万円が新築一戸建から60年目までにかかる修繕費となります。
積み立てる必要がある費用を月額に換算すると「1800万円÷60年÷12ヶ月=月額2.5万円」となります。
60年後以降は寿命を迎えているならば
平均寿命から考えると、30歳以降に新築一戸建を建てた場合、多くのケースでは60年以内に寿命を迎える可能性が高いので、60年目の修繕費を無視するのであれば、約1370万円程度修繕費が必要となります。
積み立てる必要がある費用を月額に換算すると「1370万円÷60年÷12ヶ月=月額1.9万円」となります。
我が家では
我が家では夫婦二人で家を残す子供もいませんので、60年目のリフォームは考えず、毎月2万円程度の積み立てる事にしました。
新築一戸建の資金計画は色々勉強してから考えた方が良いですね。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!