田舎で新築一戸建を建てるための土地探しの第一歩として、まずは建物の大きさとを決めてどれくらいの広さの土地が必要になるかを考えましょう。
我が家ではどれくらいの広さが必要なのかというと、60坪程度は欲しいという結論になりましたので、どのようにして60坪の土地が欲しいという結論に至ったのかを書いていきたいと思います。
土地を購入したら好きなようにテキトーに家を建てて良いわけではなく、新築一戸建を建てるにも色々とルールがありますので、ルールのことなども考えていきます。
最初に必要な土地の広さを考えよう
土地の広さを表すのに坪と㎡の表記がありますが、頭の中で換算できるようにしておくと便利です。
必要な土地の広さとは?
我が家が新築一戸建で希望することは、「広い3LDK以上のファミリー向けの家」と「田舎なので車2台分」となり、我が家の希望する家を想定した場合、どれくらいの広さの土地が適正なのかを考えます。
過去の記事で桧家住宅さんにお願いする事と、圧倒的広さを武器にファミリーにも使いやすい3LDK以上という事を決めました。
桧家住宅の企画住宅で考えた土地の広さ
間取りなどは後から考えるとして、桧家住宅のカタログから我が家が希望する条件を満たした家を探すと、大きめの企画住宅は120㎡の「fa-share-square-oV3-04」というプランがありました。
欲しい土地の広さを考える上でのサンプルなのでとりあえず、間取りは気にしないでおきます。
建物の面積
「V3-04」を元に考えると、一階・二階の面積はそれぞれは60.45㎡(18,25坪)、延床面積120㎡(36.50坪)というプランになります。
「V3-04」の企画住宅は桧家住宅のカタログに掲載されている中では大きめで10m×7.28mの家となります。
駐車場の面積
駐車場に関しては、車1台あたりの余裕のある駐車スペースは1台あたり3m×5.5m程度で約5.5坪となり、2台分駐車場スペースがが欲しいのであれば約11坪必要という事になります。
V3-04と2台分の駐車場に必要な土地
欲しい土地の面積は最高に詰め込める場合、18.25坪 + 11坪の29.25坪という結論になります。
欲しい設備をキッチリ詰め込んだら必要な土地が28.25坪ですが、28.25坪が家を建てるために必要な土地の広さかというと、残念ながらそうはイキマセン。
新築一戸建を建てる際には「建ぺい率」と「容積率」などという謎のルールがあり、自分の土地なのに限界まで建物を詰め込めないのです。
土地の広さと建ぺい率と容積率
建ぺい率と容積率の意味は以下の通りで、両方とも土地毎に設定される数字が違いますので、土地を選ぶ際にはしっかり確認しましょう。
極端に変な設定は少ないでしょうが、広い土地を購入したにも関わらず、に小さい建物しか建てることができないといったケースも考えられます。
建ぺい率とは
土地の面積に対する建物の面積の割合が建ぺい率内に収まっていなくてはならない。
建ぺい率を簡単に解釈すると
建ぺい率を簡単に解釈すると、ドローンを飛ばして土地を真上から見た時に土地と建物の割合が設定されている建ぺい率という割合に収まっていれば良いという感じでしょうか。
例えば、50坪の土地で建ぺい率が50%である場合、1階部分の床面積は25坪までとなります。
容積率とは
土地の面積に対する床面積の合計が容積率内に収まっていなくてはならない。
容積率を簡単に解釈すると
何階建てだろうと室内の床面積の合計がこの比率内に収まっていないとダメという事で、簡単に解釈すると雨が絶対に降り込まない室内の部分が容積率内に収まってないとダメという事です。
例えば、50坪の土地で容積率が100%である場合、1階と2階を合わせた延べ床面積が50坪までということになります。
建ぺい率と容積率を考えた土地の広さ
建ぺい率50%、容積率100%といったような土地が比較的多いそうですので、そのような土地で我が家の希望を叶えるには最低限どれくらいの広さが必要でしょうか?
土地にV3-04と駐車場を配置
建ぺい率を守る為には桧家住宅の「V3-04」で考えると1階も2階も同じ広さで18.25坪×2倍=36.5坪(約120㎡)となります。
36.5坪の土地であれば建ぺい率と容積率を守れることになり、駐車場スペースは建ぺい率と容積率には含まれないので駐車スペース2台分の11坪のスペースも取れそうです。
120㎡の土地が正方形であるならば、一辺は10.95mとなります。(ルート120でグーグルさんで検索!)
図面の通り詰め込んで配置すると、隣の家の土地との空きが左右は47.5cmずつで北側ははもう少し取れそうですがかなりキツキツで庭がないですね。
この配置ですと、折角のウッドデッキが台無しで玄関の目の前は駐車場となってしまいますね。
これが法的にギリギリOKな土地の広さなのかというと、残念ながら新築一戸建を建てるためにはもうちょっと謎ルールがあります。
土地に関わる民法
民法234条1項に規定があり、「建物を築造するには 界線より五十センチメートル以上の距離を存することを要す」
桧家住宅の「V3-04」という企画住宅を建てるにはサンプルよりもう少しだけ広い38坪程度の土地が隣人に文句を言われず、法的にギリギリOKになる土地ということになりますね。
法的にOKとはいえ、日当たり面を考慮した場合や隣人の家の窓と自分の家がくっつきすぎると視線が気になる考えますので、可能でしたら1m位は自分の土地の内側に家を収めたい所ですね。
あとは隣の家との境界に柵などを作った場合、家と柵のあいだのスペースが50cmだと自宅の周りのお手入れをする際も歩きづらくて狭いです。
必要な土地広さをリアルに考える
必要なギリギリの土地の広さはわかりましたが、土地が正方形である可能性の方が低いですし、皆様が選ぶ家の形がサンプルのような形とは限らないのでもう少しリアルに考えていきましょう。
土地の大きさ別にサンプルを配置
自分でも必要な土地の広さをイメージするために40坪、50坪、60坪、70坪の正方形の土地に桧家住宅の「V3-04」を配置したイメージを作ってみました。
土地の広さのイメージをして頂きたいだけですので、家や駐車場のレイアウトはテキトーです。
我が家では妻のまどりちゃんが陽当たりにめちゃくちゃ拘っているので家の南側を可能な限り空ける意味で南道路を想定した配置でイメージしてみました。
洗濯物は浴室乾燥機NGで、どうしても太陽で乾かしたいらしいです。
40坪の土地
40坪の土地は36.5坪の土地で作ったサンプルに近いレイアウト以外は無理そうで、庭が欲しければ全然スペースが足りないですね。
50坪の土地
50坪の土地も少しスペースに余裕が出てきましたが、まだ詰め込んだ感じがして庭のようなモノも確保できそうですが、もう少し余裕が欲しいところですね。
桧家住宅の「V3-04」という企画住宅は結構大きい家なので、家を小さくして上手く配置すれば50坪でもソコソコの庭が作れそうです。
40坪の土地も50坪の土地も駐車スペースがかなり使いにくそうですので運転があまり得意ではないワタクシからしますとストレスになりそうですね。
60坪の土地
60坪あると建物のレイアウトも自由度が増え、車が停めやすい駐車スペースと玄関ホールを確保して、庭と呼べるようなスペースができそうです。
70坪の土地
70坪もあると60坪の土地以上に自由度の高いレイアウトができて、駐車場もう一台分位増やしたくなりますね。
庭の広い土地は外構費に注意
田舎は土地が安いので、広い土地を望めばかなり広い土地を購入することができますが、庭が広くなるという事は外構費が嵩むという事になりますので注意しましょう。
オープン外構の家を作るなら平気でしょうが、柵で家を囲む等をする場合は柵の長さが増えちゃいますからその分外構費が嵩んでしまいます。
さらに、広い庭は草むしりなどのお手入れが大変ですので程々の広さの土地が良いと考えます。
我が家で必要な土地の広さ
この記事で考えた土地の配置図を比較でいくと我が家では最低でも60坪以上の土地が欲しいけど、広すぎると困るという結論になりました。
我が家は60坪〜70坪くらいの広さの土地を考えながら土地を探していきたいと思います。
「SUMMO」などで売られている土地を検索してみると、長野県S市では60坪位の土地は少なくて、もっと広くてお高い土地が多いので予算オーバーの香りが漂っております!
この記事を書いた後に、だいぶ大きい土地を購入することになりました。
それでは皆様も素敵な新築ライフを!