自由設計で新築一戸建のトイレを好きなように作れるなら、使いやすい物が良いと考えますが、使いやすく作るためにはどのようにしたら良いかを考えていきます。
我が家が新築一戸建の建設を依頼するハウスメーカーは桧家住宅というハウスメーカーで、標準的なトイレはアクアセラというリクシル製のトイレとなります。
トイレの役割を考えてみる
自由設計の新築一戸建のトイレを自由に作ることができるならばどれくらいの広さのトイレが適正でしょうか?
トイレのお話なのでちょっと下品な表現もあるかもしれませんが、その際は、お許しくださいませ。
ハウスメーカーが建てる一般的なトイレは1帖程度だそうですが、1帖のトイレで足りるのかどうかをしっかり考えていきます。
我が家では妻のまどりちゃんがトイレの広さにこだわりがあり、縦の長さが通常のトイレよりも長いトイレとなりました。
結果的に我が家でのトイレは縦方向に少し拡張しましたので、何を考えてトイレを拡張したのかを書いていきます。
まずはトイレでの行動を考えよう
皆様はトイレでどのような行動をとりますか?
ワタクシの想像できる範囲でトイレでとるであろう行動をリストアップしてみました。()内は必要な設備や道具となります。
- 用を足す(便器)
- 用を足した後に拭いたりする(便器・ペーパーホルダー)
- 手を洗う(便器・手洗い場)
- 掃除する(掃除用具入れ)
- ゴミを捨てる(ゴミ箱)
- トイレットペーパー等を保管する(収納)
機能からトイレの広さを決めよう
リストアップしたトイレ内での行動を取るためにはどのような設備が必要で、設備を設置するにはどの程度の広さが必要でしょうか?
各設備をどのように使用するかは人によって異なると考えますが、リストアップしたトイレ内で行動を取る為に必要なスペースを考えていきます。
トイレの便器
タンクありトイレの一般的な寸法は幅45cm×奥行き80cm程度で、タンクレストイレの場合は、幅40cm×奥行き70cm程度となります。
計算しますとタンクありトイレは0.36㎡、タンク無しトイレは0.28㎡のスペースが必要となります。
トイレのペーパーホルダー
ペーパーホルダーは便器と壁のスペースがキツキツでなければ小さいのであまり気にする必要はないと考えますが、一応考えておきます。
1ロールを測ったら10cm×11cm程度でした。
トイレのペーパーホルダーは11cm×15cm位を考えて0.0165㎡程度を考えれば良いでしょう。
トイレ後の手洗い場
手洗い場はタンクありトイレであるならば便器のスペースに含まれているので0㎡となりますね。
便器とは別に洗面台を設けるのであれば手洗いスペースの広さを考えてみます。
トイレ用コンパクト洗面台は38cm×38cm位となりますので、手洗い場に必要なスペースは0.1444㎡となります。
トイレの掃除道具入れ
トイレの掃除道具は便器用のブラシ位でしょうか。
ブラシをトイレの脇に立てる事が多いと考えますので、便器脇にスペースを取れば良いと考えますので、基本的にはその程度のスペースは確保されていると考え、0㎡と考えても良いでしょう。
トイレのゴミ箱
トイレ用のゴミ箱は少し大きめに考えて、20cm×20cm位としましょう。
トイレ用のゴミ箱に必要なスペースは計算すると0.04㎡となります。
トイレの収納
トイレスペースの上に吊り戸棚が多いでと考えますので、吊り戸棚にするのであれば便器の上に吊り戸棚を設置しますので、必要なスペースとしては0㎡でいいですね。
トイレでの移動スペース
便器の横のスペースは15cm程度あれば十分でしょうか。
1帖のトイレであれば、壁の幅などを考慮すると78cm×169cm位のスペースとなります。
タンクありの便器(奥行き80cm)であれば便器の正面のスペースは78cm×(169cm-80cm)となりますね。
トイレでの移動に必要なスペースは計算すると0.6942㎡となります。
忘れてはいけないトイレのドア
トイレのスペースとはあまり関係ないでしょうが、トイレのドアも我が家の視点からすると考えた方が良いと考えております。
必要なトイレスペースを考える
各種設備を置くために必要なスペースは出ましたね。
これらのスペースを全部考慮するとタンクありの一般的なトイレスペースの1帖で足りますでしょうか?
我が家のトイレ
我が家ではトイレをどのように考えたのかを書いていきます。
我が家は夫婦二人暮らしですが、将来的に家を手放すことや貸すことを考え、家をファミリー仕様とすることを考えておりますので、1Fと2Fにトイレを1箇所ずつ設置いたしました。
また、各トイレの外に手洗いスペースを取りました。
我が家のトイレは2箇所
妻のまどりちゃんの希望で我が家では便器前のスペースを広くする事が希望でした。
1Fのトイレ
1Fのトイレは便器前のスペースを広く取る事ができましたので、1Fのトイレはタンクありのトイレとしました。
2Fのトイレ
2Fのトイレは室内スペースを広く取る事ができませんでしたので、タンクレストイレとして、便器の前のスペースを広くしました。
トイレ設備
便器
1Fは桧家住宅さんで標準のタンクありトイレ、2Fタンクレストイレとなりました。
ペーパーホルダー
トイレ脇に標準の物をつけます。横幅を狭くしたわけではないので、標準で良いでしょう。
手洗い場
手洗い場は1Fも2Fもトイレの近くに洗面台をつけているので、無しとなります。
掃除道具入れ
便器脇に置く事になります。
ゴミ箱
便器前のスペースを広く取っておりますので、ゴミ箱も置く事ができます。
収納
便器の後ろに棚がつきます。
便器周りの移動スペース
便器の前のスペースが広く取れるようにしました。
トイレのドア
我が家ではトイレのドアは通気性と老後を考えると、開き戸にするメリットはあまりないと考え、引き戸としました。
トイレは快適な住宅の大事な要素
トイレの使いやすさも快適な新築一戸建を建てる上で大事な要素となってくると考えますので、トイレの事も忘れずに考えましょう。
我が家で選んだトイレは1Fが縦長で1.25帖、2Fは1帖ですがタンクレストイレで少し広くしております。
新築で一軒家を建てる際、自由すぎて間取りを考えている間に「トイレの事」を細かく想像する事は大変だとは思いますが、具体的に使い方をイメージすることによって失敗の確率は減ると考えます。
各設備の使い方を具体的に考えながら間取りを作るのは如何でしょうか?
それでは皆様も素敵な新築ライフを!