実は住宅ローン選びで返済額が大きく変わります
住宅ローンを組んで家を購入する際、不動産屋や住宅メーカーは大体提携する金融機関がありますので「住宅ローンを組む」という点だけを考えてお任せすれば大抵は上手くやってくれます。
家を建てる時は相見積はとっても住宅ローンの相見積はちゃんと取りましたでしょうか?
テキトーに選んだ住宅ローンが最高にお得だった場合は別ですが、複数の住宅ローンを検討した方が、住宅メーカーに建築費用の値引き交渉をするよりも遥かに節約効果が高いです。
4,300万円をフラット35の35年払いの住宅ローンで借り入れたワタクシのケースで考えても金利によって返済額に数百万円の差があります。
金利 | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
借入額(万円) | 4300 | 4300 | 4300 | 4300 |
返済額(万円) | 4689 | 5099 | 5530 | 5983 |
現在の住宅ローンは0.5%〜1.5%程度の金利が多いですが、金利が1%違うだけでも返済額は841万円と、物凄く大きな差が生じます。
住宅メーカーの紹介やアナタの口座がある金融機関から選ぶと、必ずしもコスパの良い住宅ローンとはならないのでしっかりと比較した方が良いです。
住宅ローンは住宅メーカー選びとは違い、比較する箇所が「お金の計算と保険の条件」だけですので、ネット上で複数の金融機関へアクセスできる住宅ローンの一括審査が手軽でオススメです!
住宅ローンの金利に目が行きがちだが…
住宅ローンを組む際、金利に目がいきがちですが各社手数料や諸経費などがバラバラですので、借入先を決める前には諸経費なども計算しましょう。
見た目の金利を下げて諸経費が高めな会社、金利は高いけど諸経費が安い会社、万が一の補償がしっかりした会社など色々と住宅ローンがあります。
金利の変動
金利の変動は人によって考え方が違うので、住宅ローンの返済が終わるまで何が正解かどうかはわかりませんが、金利の変動も考慮する必要があるでしょう。
冒頭の金利と返済額の表を見ても金利は少し動くだけで返済額が大きく変わってきますね。
金利 | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
借入額(万円) | 4300 | 4300 | 4300 | 4300 |
返済額(万円) | 4689 | 5099 | 5530 | 5983 |
変動金利は現在かなりお安い金利になっており0.5%を切るモノまであったりしますが、住宅ローンを返し終わるまで低金利時代が続くかどうかわからないのが難しいところです。
ワタクシは史上最低金利に近い現在の金利で35年間の金利を固定してしまえば、安心と考えてフラット35で住宅ローンを組みました。
変動金利と固定金利で住宅ローンの比較をするのもアリでしょうね。
トラブルの多いつなぎ融資を忘れずに
注文住宅を建てる時は、家が完成して引き渡して貰う前にも大きな支払いが発生しますが、通常住宅ローンが実行されるのは家の引き渡しの時になります。
家の引き渡し前の支払いは「つなぎ融資」という制度で住宅メーカーなどがなんとかしてくれますが、金利が高いのでつなぎ融資に対応してる金融機関などを選ぶのも住宅ローンの費用を抑える方法の一つと言えるでしょう。
つなぎ融資は結構高い!
私のケースでいうと住宅メーカーのつなぎ融資で、土地代が約1,100万円で建物が約2,800万円かかり、土地を購入してから家が完成するまで約6ヶ月かかりました。
土地代6ヶ月・着工金4ヶ月・中間金2ヶ月・引き渡し時は住宅ローンが実行なのでつなぎ融資無しと、それぞれ大きな支払いが発生しております。
つなぎ融資の相場は大体年利2〜3%ですのでそれぞれどれくらい支払っているのかみていきましょう。
2% | 2.5% | 3% | ||
土地代6ヶ月 | 1100万円 | 12.1万円 | 13.8万円 | 16.5万円 |
着工金4ヶ月 | 930万円 | 6.2万円 | 7.7万円 | 9.3万円 |
中間金2ヶ月 | 930万円 | 3.1万円 | 3.9万円 | 4.7万円 |
つなぎ融資総額 | 21.4万円 | 25.4万円 | 30.5万円 |
表の金額に加えてつなぎ融資にも手数料や保険料もかかってきたりしますので実際はもっとかかります。
つなぎ融資の実行先によって費用は変わってきますがつなぎ融資でも大きな金額が出ていきますので住宅ローンを選ぶ際は考慮した方がよいでしょう。
つなぎ融資の金利が2%の時と3%の時で計算しても9.1万円の差がありますので、住宅ローンを比較するだけで節約できる可能性があります。
つなぎ融資の金利は少しでも安い方が良いですし、つなぎ融資不要で分割で実行してくれる住宅ローンもあったりしますので、尚更住宅ローンは比較した方が良いと言えます。
規模の小さい住宅メーカーだと…
大手の住宅メーカーは大体つなぎ融資に対応していると考えますが、小さい住宅メーカーだとつなぎ融資をしてくれないコトもあったり、提携している金融機関のつなぎ融資の金利が高いケースもあります。
注文住宅を建てる際の費用は引き渡し時に一括払いとイメージされている方は多いと考えておりますが、分割で大きな支払いが順番に発生します。
つなぎ融資に対応している銀行は条件がありますが、【イオン銀行】・【新生銀行】・【みずほ銀行】・【ARUHI】・【楽天銀行】などが挙げられます。
住宅ローンを組む際は「つなぎ融資」のコトも忘れずに資金計画を立てましょう。
住宅ローン保険の保障内容は金額換算できないが…
住宅ローンはコスパだけを考えれば最安値の金融機関を検討するのが正解でしょうが、金利の変動や万が一病気になるコト、事故などに合う事もも考慮しないといけません。
複数の住宅ローンの「承認」を貰えれば、保険の内容などを加味した条件の良いところを選ぶコトができますので、コスパが良く安心できる住宅ローンを選ぶ事ができます。
住宅ローンの保険
「住宅ローンの保険」とヒトコトで言っても種類が沢山あり、保険のかけ方で住宅ローンの金利が変わってきたりするので皆様のリスクにあわせて保険をかけるべきと言えます。
団体信用生命保険
団体信用生命保険は住宅ローン専用の保険で、住宅ローンを借りた人に万が一のコトがあれば、残りの住宅ローンが弁済される制度です。
ガン・脳卒中・心筋梗塞の3大疾病にかかった時や、5つの生活習慣病にかかった時にに住宅ローンが弁済されるオプションなどがあり、住宅ローンを組む際は割とメジャーな保険です。
3大疾病・8大疾病のオプション部分は金額や適用条件が金融機関によって異なっていたりしますのでよく確認しましょう。
金融機関による保険
団体信用生命保険以外にも怪我したら一時金が貰えるなど、金融機関独自の保証内容が数多くありますので、チェックするコトをオススメいたします。
通常の保険だと年齢や過去の疾病で引っかかるような方も住宅ローンの保険を手厚くする事によって保険に入っているのと同じような状態にするコトも可能です。
逆に家を購入する前に保険に加入している方は住宅ローンを組んだ後で、万が一のための保障が過剰になっているコトもありますので、保険の内容を見直した方が良いと言えます。
保険も「唯一通った住宅ローン」使える保険から選ぶのではなく、複数の住宅ローンの中から皆様にあった保険が適用できる住宅ローンを選択した方が圧倒的に良いでしょう。
最適な住宅ローンは人によって違う
最適な住宅ローンは人によって違うので、まずは返済総額を計算してから、つなぎ融資をどうするかを考えて、補償内容を加味した上で最もコスパの良い住宅ローンを選ぶコトが大切です。
両親や知人が勧める住宅ローンは必ずしもアナタにとってベストな住宅ローンではないのでしっかりと考えるコトがコスパの良い住宅ローン選びに欠かせません。
住宅ローンを比較する際は【返済総額】・【つなぎ融資の有無】・【保険の内容】の3点で比較して皆様のニーズにあった最適な住宅ローンを選びましょう。
住宅ローンの総額を比較
住宅ローンは金利が少し違うだけでも返済総額に大きな差がでてきますので単純に住宅メーカーからの紹介やご自分の口座のある金融機関からだけで選ぶのはコスパが良いとは限らないです。
金利だけに目がいきがちですが、住宅ローンの諸経費も大きな金額ですので単純に金利が低いからお得とは限りませんのでしっかりと計算しましょう。
住宅ローンを選ぶ際は総額で考えるコトがお得な住宅ローンを選ぶポイントとなります。
つなぎ融資の計画
土地を買って注文住宅を建てる際の支払いは家が完成した時に一括で支払うわけではなく、4回程度に分けて大きな支払いが発生しますね。
通常の住宅ローンの実行は家の引き渡し時になりますので、家が完成する前に発生する大きな支払いを乗り切るためにつなぎ融資が必要になってくるでしょう。
住宅メーカー側でなんとかしてくれるコトが多いでしょうが、つなぎ融資は金利が高額ですので、つなぎ融資に対応した住宅ローンを選ぶのも返済総額を抑える一つの手となるでしょう。
住宅ローンの保険内容の比較
保険の保障内容が住宅ローン選びを難しくする要因の一つですが、長い返済期間で思わぬアクシデントあう可能性はそれなりにありますので保険はしっかり検討しましょう。
各社それぞれ保障内容と上乗せ金利の条件が異なりますので、皆様のライフプランに合わせた保障内容を選ぶ事が大切になりますね。
住宅ローンは比較した方が良い
住宅ローンを組むことができる金融機関は沢山あり、金利や条件も多種多様ですので、しっかりと比較検討するコトがお得に家を購入する一つの方法と言えるでしょう。
住宅メーカーで建築費用を値切るよりも住宅ローンをしっかりと比較検討する方が、多くのケースでは節約効果が高いので是非、検討してみてください。
私にとって最適な住宅ローンはアナタにとって最適な住宅ローンとは限らないので一概どれがオススメとは言えませんが是非、住宅ローンも比較を!
それでは皆様も素敵な新築ライフを!